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体内時計の乱れには2型糖尿病や肥満を伴う危険性が潜んでいます。毎日の睡眠や体温、また体内の血圧や糖代謝・脂質代謝など、それらの生理機能は日内リズムに伴って変化し、「体内時計」によって大きく作用します。
毎日の生活習慣は、「体内時計」に多大な影響を及ぼします。
「時間栄養学」とは、「体内時計を考えた栄養学」のことです。「どの食品をどれくらいの量摂取するか」といったこれまでの栄養学に、「いつ食べるか」という体内時計の視点を加えて、食事のリズムと機能性との関係について調べる新しい研究分野です。3食の分量は、できれば食事ごとに同量程度が理想的ですが、やはり夕食がどうしても多くなってしまいます。
時間を割いて食事をゆっくり摂るために、20分は必要です。
食事に時間をかけることで、血糖値の上昇を抑えたり、満腹感が増し食べ過ぎを防止できるからです。
どんなに忙しくても、食事を5分ほどですませるのは避けましょう。
食物繊維には血糖値を下げるメリットがありますので、海藻類やきのこ類はたくさん食べて下さい。
ポテトやコーンには多くの糖質が含まれているので気を配ってください。数多くの食品群にはさまざまな栄養素が含まれており、それらを適量摂取することが、糖尿病の方にとっては理想的な食事です。バランスのよい食事をとるためには、適切なエルルギー量の範囲内であることが大事であり「糖尿病食事療法のための食品交換表」は、とても参考になります。私たちが毎日食べている食品を食品交換表で参照してみると、それぞれに多く含まれている栄養素をもとにして、6つの食品グループ(6つの表)と調味料に分けて、食品の重量を1単位80kcalとして掲載しています。
そうした食品交換表を参考にすることで、献立づくりの悩み解消にもなります。糖尿病予備群と言われた事のある方のなかには、「自分には何の自覚症状もないから、好きなものを食べて、スポーツもなかなかできる時間がない」と思っている人も多いでしょう。
糖尿病予備群の段階ではなんの症状もないので、考えを改めることはなかなかできません。糖尿病の予備軍から境界型になってくると、検査の結果にも色々な変化が顕れ始めます。
上昇した血糖値を下げるために欠かせないホルモン、インスリンが出にくくなったりする変化は、自覚症状のない時から出てきます。
インスリンの作用は年齢とともに低下するため筋肉への糖の取り込みが減少します。
血糖値が上昇しやすくなるのは、そのためです。
食後は特別、ブドウ糖が体内へとすぐに吸収されるため血糖値が上昇します。血糖値上昇を防ぐ手段が「ベジタブルファースト」です。
食事のとき、先に野菜から食べる食事法です。
食物繊維を多く含んだゴボウやキャベツなどの野菜は、作用として他の食品の消化吸収を緩やかにします。
また、ご飯や麺類といった炭水化物に含まれる糖質の吸収も緩やかにするので、体内におけるブドウ糖の吸収を緩和します。
「緩やかな糖質制限食」は、糖質摂取量の目安が1食あたり40gまでです。
一日3食のバランスを考えながら、ご飯の量を減らすことが重要です。
若い人にありがちな「ラーメン・ライス」や「チャーハン・ラーメン」が一番良くありません。
同じように「カツ丼とざるそばセット」なども避けた方がよいでしょう。
すなわち、糖質ばかりの食事はよくないということです。糖質制限の見解から種類豊富な幕の内弁当とご飯の量を半分にすることを、推奨しています。「緩やかな糖質制限食」では、それほどカロリーを気にしないで、野菜・お魚・お肉といった食品もたくさん摂りましょう。
腎臓病の一つである糖尿病は、血糖値を正常に保つインスリンとよばれるホルモンが上手に機能しなくなり、血糖値が上昇したままの状態が続く病気です。糖尿病発症後は治療の目的として、生涯にわたり体重・血圧・血糖・血清脂質の数値を正常な状態に近づけることで、その他の病症を合併する可能性を避けることができ、自由にからだを動かし活発な日常生活はもちろんのこと、充実した人生をおくるようにすることです。
適切な指導による食事療法などは治療の一環として、糖尿病合併症や動脈硬化症の発症・進行を防ぐことが可能となります。もし糖尿病になってしまったら、好きなものを食べられないと大抵の患者さんは捉えます。
しかし、糖尿病を患ったからといって、決して食べられないという食品はありません。「食事療法」用に用意された献立があるのではなく、食べ物に含まれるさまざまな栄養素のバランスと個々に合った総摂取エネルギーを工夫しながら実践することが目的です。
もともと食事療法の目的は、糖尿病の方だけに必須な条件ではなく、健康なひとも含めみんなが考えないといけないことなのです。
1日の総摂取エネルギーが1600kcalと指示されているひとについては、1日20単位の食品と置き換えることができますが、栄養素が偏らないように選ぶことが大切です。
みなさんがよく知っている外食メニューも、「食品交換表」には掲載されています。参考にして、ある程度のカロリーや栄養素を覚えておくとよいでしょう。
薬物療法を行っている場合、適切なタイミングで食べものを摂らないと、条件次第では低血糖を誘発するおそれがあるので留意してください。
その季節独特の食材をメニューに取り入れたり、上手な外食の仕方を覚えて、食事療法を豊かにしてください。1型糖尿病・2型糖尿病・その他の糖尿病が、主な糖尿病の種類です。
なかでも、毎日の食事や生活スタイルが深く関わり「2型糖尿病」はその代表として、最も多くの患者数です。初めは血糖値が高いこと自体に自覚症状を感じないことが多いですが、そのことが悪化の原因となってしまいやがて合併症を引き起こす要因となります。
2型糖尿病は不適切な食生活が大きな原因になるため、食生活を見直さなければ治療へと進めません。糖尿病性の合併症を防ぐための体重や血糖のコントロール、そして悪化を防ぐことも食事療法の目的です。
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